日本人の身長が縮んでいる

ある調査によりますと日本人の身長は、１９７８～１９７９年生まれをピークに平均身長が縮んでいるそうです。2019年９月、英国のオンライン科学雑誌に理化学研究所等の研究チームによるある日本人の平均身長が縮んでいる原因に関する研究結果が掲載されています。それは、身長が高くなるのは遺伝的変異のひとつで、日本人は身長が高くなると何らかの不利な影響があり欧米人より身長が低いらしい、というもの。もう少し分かりやすく言うと、身長を高くする遺伝的変異が自然淘汰されている可能性があるために身長が縮んでいるのではないか、とうことらしいです。
私は遺伝子の影響ばかりではないと思っています。現代は飽食の時代ですが、選択肢が多すぎることで逆に適切な食事を摂れていない人が多いことが原因ではないかと思います。最近ではタピオカを主食にする人もいるそうです。私が子供のころは、ご飯に肉、野菜、魚などのおかずを食べ、お菓子やジュースはあまり口にすることはありませんでした。
脚などの長い骨が伸びるには、成長期にしっかりとタンパク質、鉄、ビタミンＣを摂る必要があります。共働きで両親が忙しいので、麺類、パンなどの炭水化物中心の食事になっているお子さんも少なくないのではないでしょうか？実際、ｇｄｍクリニックを受診されるお子さんの多くは、食事で十分にタンパク質が摂れていない子が少なくありません。成長期にはしっかりとタンパク質・ミネラルを摂りましょう。