漢方薬は安全？

ｇｄｍクリニックを受診される方の多くは既に他の医療機関を受診されている場合は多いです。原因不明、薬を飲んでも症状が改善しない、といった方が多く受診されるためです。問診で、処方されている薬や飲んでいるサプリメントについてお聞きします。患者さんは、最後の方で「漢方も飲んでいますけど、漢方は大丈夫ですよね？副作用もないですから」と言う方が少なくありません。漢方薬は生薬由来だから安全安心と思っている人が多いですが、漢方薬も薬です。人間の細胞を構成する成分ではないので異物です。ですから、肝機能障害や間質性肺炎などの副作用が出ることもあるので、必ずしも安全とは言えません。
一方の栄養素は、細胞を構成する成分＝生体内分子なので薬のように解毒排泄する必要がありませんから、薬のような副作用はおきません。臭いで気持ち悪くなる、カプセルが食道にひっかかる、脂のビタミンで下痢をする、ということは時々ありますが、あまり心配する必要のない現象です。
漢方薬はじわじわ効いてくると思っている人が多いようですが、効くときはすっと効きます。ですから、何か月も飲んでも効いているのかどうかよく分からない場合は中止した方がよいかと思います。