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がん細胞はブドウ糖をエサに増殖するので、糖質を制限して脂肪酸を分解してエネルギーを得るケトン食が抗がん治療によいと謳っている人がいます。ブドウ糖が不足してエネルギーを産生できなくなると脂肪酸が分解されてエネルギーを作りますがその際でできるのがケトン体です。砂糖の過剰摂取がよくないですが、炭水化物を制限しすぎることはエネルギー産生がスムースにいかず逆に身体に負担をかけます。
糖によるエネルギー産生ができなくなると、肝臓で脂肪酸をβ‐酸化してエネルギーを産生しますが、その際に大量の活性酸素が発生します。がんは炎症性疾患という一面も持っておりますので、酸化ストレスで炎症が増悪しがんを悪化させてしまいます。また脂肪酸が容易に得られないときは、身体のタン白質を壊してエネルギーに換えますので、アルブミンやヘモグロビンなどの体タン白の異化を亢進させてしまいます。アルブミンやヘモグロビンの低下はがん治療においては致命的です。白米を毎食1善たべ、砂糖や小麦粉製品を控えて、タン白質をしっかり食べることを分子整合栄養医学ではおすすめしています。