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朝起きられない、頭が痛い、身体がだるい、熱がしょっちゅうでる、といったような症状のために登校できなくなる児童生徒は少なくありません。こういった症状で小児科を受診すると起立性調節障害という病名をつけられます。起立性調節障害は、起立に伴う循環動態の変動に対する自律神経による代償機構の破綻、過少あるいは過剰な交感神経活動、水分の摂取不足などが発症の原因となり、心理社会的ストレスが病態を悪化させる、と日本小児心身学会のHPに書かれています。そもそも起立性調節障害という病名がよろしくないと私は考えています。なぜなら、病態の本質を捉えていない=原因を正しく同定できていないからです。本質を捉えていないので、昇圧剤、漢方、抗精神薬、整体などで治療しようとします。当然、症状は改善しません。
朝起きられない原因として、今までブログに、鉄などの栄養欠損、機能性低血糖症などが原因であることが多いと書いてきました。鉄欠乏や機能性低血糖以外にも、朝起きられない、だるい、頭が痛い、といった症状を呈する原因があります。それは慢性感染症です。炎症のフォーカスはどこかはっきりしませんが、何らかの細菌、ウイルス感染が持続しても朝起きられなくなります。そういう場合は、抗菌ハーブで除菌する、免疫能改善のためにタンパク質をしっかり摂取する、腸内細菌叢を改善させる、といったアプローチをすることで症状が改善して登校できるようになります。