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栄養ドリンクでは慢性疲労は治りません

慢性的な疲労でgdmクリニックを受診される女性の中に、「座っていると睡魔が襲ってくる、だるくて家事ができない、栄養ドリンクを飲んでなんとかしのいでいる」、という方が時々おられます。空きビンをゴミステーションに捨てに行くと、けっこうドリンク剤の空き瓶が目につきます。みなさん、疲労回復のために栄養ドリンクのお世話になっているようです。私の場合、学生時代に風邪ひいて元気をつけようとユンケルを飲んだ経験はありますが、社会人になってからは飲んだことがありません。
栄養ドリンクには主にビタミンB群が入っています。あとは覚醒作用のあるカフェインが含まれています。そして以外と糖質も多く含まれています。ビタミンB群不足の疲労感にはある程度効果があるかもしれません。しかし、女性の慢性疲労の原因は鉄欠乏が大半を占めますので、栄養ドリンクでは根本的な解決はしてくれません。カフェインで一時的にシャキッとするだけです。
鉄欠乏の診断は一般的な病院ではできません。それは基準範囲に惑わされているためです。鉄欠乏の治療はヘム鉄の摂取が必要ですが、保険の薬にはヘム鉄がありません。慢性的な疲労でお困りの女性は、是非分子整合栄養医にご相談ください。