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繰り返す流産・不育症

妊娠はするものの、流産や死産を繰り返す「不育症」についてヤフーニュースで取り上げられていました。流産が起こる頻度は全妊娠の10~15%程度といわれており、この数字は年齢と共に上昇します。うち9割を早期流産が占めます。流産の原因を特定するのは容易ではありませんが、一般的に初期の流産は赤ちゃんの方に原因があるとされており、染色体異常が原因として最も多いです。親側の原因としては、親の染色体異常、遺伝疾患がなどが挙げられます。その他の原因としては、抗リン脂質症候群がよく知られています。抗リン脂質症候群とは、動脈、静脈に血栓ができる自己免疫疾患で、赤ちゃんに血液を供給する微小血管内に血栓ができ、赤ちゃんに血液、栄養がうまく遅れなくなることで流産します。血栓予防のために、アスピリンやヘパリンという薬を用いることで妊娠の継続が可能です。色々な検査をしても原因が特定できないケースが全体の50%程度あると言われています。
流産の原因の一つに栄養欠損があると分子整合栄養医学では考えています。流産される方にビタミンDが不足していることが判っています。また着床し妊娠を継続するには健全な子宮内膜形成が欠かせません。ふかふかの子宮内膜になるためには、適切なホルモン分泌が欠かせませんが、ホルモン分泌も栄養がないとうまくいきません。また内膜の材料はタンパク質、鉄、ビタミンAなどの栄養も必要です。原因不明の不育症と診断された場合は、栄養欠損が背景にある可能性が大ですので、分子整合栄養医学的な血液検査をお受けになることをお勧めします。