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昨日のYahoo!ニュースに標記のタイトルの特集が掲載されていました。
「かけた費用は800万円以上です」不妊治療の高い壁――仕事との両立も難しく
記事によりますと、「不妊治療にかけて費用は800万円以上。それでも子どもを授かれない。—-子どもが欲しいのにできないカップルは、5.5組に1組あり、体外受精などによる不妊治療は年々増加。不妊治療を続ける際に、高額な治療費、受診が不定期なため仕事の両立が困難で仕方なく退職される女性も少なくないとのこと。」
5年ほど前にCCCメディアハウスから出版していただいた私の著書「妊娠体質になりたい人は、肉を食べなさい。」にも書いていますが、日本人の不妊治療の成功率は先進国の中でも低いです。その原因としはこれまた先進国の中でもBMIが低すぎる=痩せの女性の割合が多いことを挙げています。要は、日本人女性は栄養不足状態なのです。性ホルモン分泌、卵巣機能維持、精巣機能維持、健全な子宮内膜の形成、これらすべて栄養が欠かせません。また受精するにもエネルギーが必要ですが、エネルギー産生にも鉄、アミノ酸、ビタミンB群などの栄養素が欠かせません。当たり前のことですが、人間はすべて食べた栄養からできています。いくら文明か進化しても人間の基本は変わりません。しかし、現代人は空腹感が満たされればよい食事、手軽に作れる食事、コンビニなどで買って済ませる食事、朝忙しいから食べない、こういった人が非常に増えています。以前のブログでも丸の内のOLさんは、戦後の飢餓状態の時よりも栄養状態が悪いとNHKの特集で放送されていたことを書きました。
卵管、卵巣、子宮、精子などに問題がないけれど妊娠しない場合、機能性不妊症とか原因不明不妊症と診断されます。しかし、原因の多くは細胞の栄養不足が関係しているのです。機能性不妊症と診断された方は、いきなり体外受精など受けずにまずは分子整合栄養医を受診して詳細な血液検査をお受けになっていただきたいです。そうすれば原因不明ではなく、妊娠しない理由がきっとみつかるはずです。栄養欠損がある場合は、治療用の栄養素を用いて妊娠しやすい体質に変えていけば、多くの方は妊娠可能だと思っています。
栄養療法は通院も殆ど不要なので仕事との両立も可能です。自治体からの補助金はでませんが、体外受精1回分の治療費があれば1年間栄養療法ができます。1年も経たずして妊娠するケースも少なくありません。原因不明不妊症でお困りの方は是非ご相談ください。