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急に朝起きられなくなりました。鉄欠乏かも?

今までどうもなかったのに1か月前から急に朝おきられなくなった、ということで中学生のお子さんが受診されました。gdmクリニックに朝起きられないという主訴で受診される方は皆、大学病院や大病院の小児科を受診し、起立性調節障害と診断され何らかの治療をうけるものの改善しないのでネットで調べて栄養療法にたどり着いてgdmクリニック受診という流れなのですが、この方は小児科には受診せずいきなり当院受診でした。お母様が慢性疲労で当院を受診されたことがあり、鉄欠乏によって「朝起きられない」、「だるい」、「頭が痛い」、「意欲が低下する」といった症状が起きるということを私から聞いており、ご自分もヘム鉄の内服で症状が改善した経験がおありでしたので、すぐに子どもも鉄欠乏になっているのではと疑われたそうです。
鉄欠乏で慢性疲労、朝起きられない、といった症状がでるということはあまり世間では知られていません。身長が急激に伸びる思春期は、骨の成長や循環血液量の増加によって鉄やタンパク質などの栄養の需要が大幅に亢進するので、一気に栄養不足に傾いて急に症状が出現することがあります。鉄欠乏などの栄養欠損で朝起きられなくなることを知っていれば、遠回りすることなく適切な対応がすぐにとれます。成長期のお子さん、月経過多の女性、菜食主義の方で体調不良が現れた場合は、鉄欠乏が関係している可能性が大なので、是非分子整合栄養医にご相談ください。