脳の至適生化学環境

難しいタイトルですが、脳細胞には最適な栄養濃度というものがあります。脳の至適生化学環境が生化学的変化によって、つまり栄養素濃度の増減によって精神にさまざまな障害が起きうるので、その予防・改善には至適量の栄養素摂取が有効である、ということを提唱したのがライナスポーリング博士です。ポーリング博士は、精神疾患の患者さんと健常な人との尿中ビタミン分析を行い、精神疾患の患者さんはビタミンC、ナイアシン、ビタミンB_６が欠乏していることを見つけました。簡単に言うと脳の栄養不足でうつ症状などが起きるので、脳に必要な栄養をきちんと摂って予防や改善をしましょうということです。
薬による治療は様々な副作用を伴います。まずは、日頃から食事内容に気を付け、もしうつ症状などが出た場合は、いきなり薬の服用ではなく分子整合栄養医学的な血液検査を受け、栄養欠損があると判明した場合には、ビタミンB・ビタミンC・鉄などの摂取を行ってみるのがよいのではないかと思います。